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インチアップ攻略ガイド実践編

インチアップの手順1Process

~準備・タイヤの構造について

インチアップを実践する際、もっとも大事なのが適切なタイヤ選びです。

インチアップについて

インチアップを実践する際、もっとも大事なのが適切なタイヤ選び。基本編でも記述した通り、誤ったインチアップは車検が通らなかったり、事故や故障のもとになったります。

ご自身のクルマの標準タイヤサイズをきちんと把握して、条件に適したタイヤを選ぶことが大切です。インチアップをすることで「運動性能」「グリップ性能」「コーナリング性能」の向上といった走り面はもちろん、クルマの印象・見た目が一変します。正しくインチアップを行い、愛車に輝きを演出してください。

タイヤの構造

インチアップするのであればタイヤの構造をぜひ熟知しましょう。タイヤは、高速回転や熱、衝撃、変形にも対応しなければならないため、大変緻密にできています。

内部はトレッド、ショルダー、サイドウォール、ビードの部位に別れており、ゴム層やベルト、カーカス、ビードワイヤーなどの部材で構成されています。また、タイヤの外形は空気によって維持されますが、空気圧は車種ごとによって適正空気圧が決められています。

インチアップ時は適正なタイヤサイズを選ぶことはもちろん、適正空気圧にも気を配ってください。

タイヤ表示の見方

タイヤには、それぞれに大きさや性能を表す意味を持つ記号が刻印されています。通常タイヤサイズはサイドウォールに表示されています。車両取扱書でもタイヤの大きさは確認できます。

タイヤサイズの具体的な例をあげています。たとえば「215/45R17 87W」のように、
4組の数字と2つのアルファベットで構成されています。それぞれを詳しくご紹介します。

a 断面幅
タイヤの幅を意味します。
総幅からタイヤ側面の文字や模様などを引いた幅となります。

b 偏平率
タイヤの断面幅に対する高さの利率です。タイヤの高さ(H)÷タイヤの幅(S)×100で計算します。偏平率はアスペクトレシオとも呼ばれます。

c タイヤ構造記号
タイヤ構造を意味します。「R」の文字があればラジアルタイヤ「-」はバイアスタイヤを示します。「ZR」は240km/hを超えるタイヤに付けられる記号です。

d リム径
ホイールのリム径を表します。単位はインチになります。

e ロードインデックス(LI)
規定条件下でタイヤに加えられている最大の質量。「95」は690kg以下となります。
詳しくは後述のロードインデックスの表をご確認ください。荷重指数は、インチアップする際は特に注意が必要な箇所です。

f 速度記号
規定条件下で使用できる最高速の速度区分。「Q」は160 km/hを意味します。
「S」が180 km/h、「H」が最高速度210km/h、「V」が240km/h、「W」が270km/h、「Y」は最も速い300km/h超となります。
また、「ZR」という記号もありますが、「速度カテゴリー」と呼ばれる分類記号で、240km/h超の速度に対応することを意味します。
詳しくは後述の速度記号(スピードレンジ)表をご確認ください。

インチアップタイヤの選び方

まず、現在装着している標準タイヤサイズの外径を調べます。インチアップするタイヤの外径はインチアップ前とほぼ同じものを選択しなければなりません。タイヤの外径を変えてしまうと、回転数が狂ってしまい、スピードメーターにズレが生じることもあります。

次に、ロードインデックスを確認します。基本編でもご紹介しましたが、インチアップする時には標準タイヤサイズのロードインデックスを下回らないタイヤを選ぶことが大原則。荷重が下がるとタイヤがクルマを支えられなくなり、事故・故障につながる危険があります。ロードインデックスで負荷能力をチェックし、下回らない数値のタイヤを選びましょう。

装着するタイヤが車体からはみ出ないよう、装着することも重要です。インチアップでは、幅の広いタイヤを装着することも可能ですが、タイヤがフェンダーよりもはみ出してしまうと、法律違反となり走行することができません。タイヤがフェンダーからはみ出さない、車体に干渉しないことも、必ず守りましょう。

※本表は、標準装着サイズを基準に対応可能なサイズをシリーズ別に示したものです。