FALKEN

SURVIVAL PROJECT

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SOUND

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RED BULL AIR RACE

INTRODUCTION

世界を制した、日本人。

レッドブル・エアレース・チャンピオンシップ。それは、大空を駆ける究極の三次元モータースポーツ。そんな世界最高峰の舞台で、一人の日本人パイロットが頂点に輝いた。その名は、室屋義秀。日本を代表して世界で闘う姿に共鳴して、FALKENがスポンサードを続ける、室屋選手の2日間の激闘。その軌跡に私たちは迫った。

WHAT’S RED BULL AIR RACE?
What’s Red Bull Air Race? 選りすぐられた14人のパイロット達が、1機ずつパイロンを旋廻しながら空中コースを周回し、その飛行タイムを競う世界最高峰との呼び声高いエアレース。二日間にわたって開催され、一日目の予選タイムで二日目初戦の対戦カードが決まる。二日目の「ROUND OF 14」、「ROUND OF 8」の2戦を勝ち抜き、決勝にあたる「FINAL 4」において最も速いタイムをマークした選手が優勝となる。FALKENは、2015年からレッドブル・エアレース千葉に協賛をしている。

DAY1 QUALIFY ROUND

予選中止。それでも、男は前を向く。

2016年6月4日。予選当日、入場ゲート前には開門前から長蛇の列ができていた。一度会場に足を踏み入れると、猛烈な熱気が体を包む。予選開始に向けて観客のボルテージがさらに高まっていく中、レース委員会から思いもよらぬ情報が飛び込んできた。「予選は強風と高波のため中止。」観客が一様に肩を落とす中、室屋選手だけはすでに気持ちを切り替えていた。「チームの状態は、いいです。100%の力を出して、ファンの方々から力をいただければ明日はいい結果を出せると思っています。」そうインタビューに真っ直ぐ答える眼差しは、ただ次の日の優勝だけを見つめていた。

DAY2 FINAL ROUND

曇天で迎えた、勝負の一日。

決勝ラウンドが行われる二日目は、朝から雨。くしくもこの日、関東は梅雨入り。昼には雨が上がっていたが、それでもレースが実施されるかは微妙とも言える天候。大会中止という最悪の事態が頭をよぎったその時、大空を切り裂く轟音が鳴り響いた。エアレースのプロペラ機が放つ飛行音だ。それは室屋選手が参加する本選の前哨戦、チャレンジャーカップの飛行が始まったことを私たちに告げていた。そして、世界最高峰の闘いを見逃すまいと、ファンたちが海岸線に押し寄せる。待ちに待ったエアレースの開幕だ。

ROUND OF 14

波乱のエアレース開幕。

初戦の「ROUND OF 14」がはじまった。予選ラウンドが中止となったため、ここまでのランキングによって組み合わせが決まり、室屋選手は第2レースに登場。しかし、スタートを切ってすぐに会場中が異変にどよめく。飛行中の通過経路を示すスモークが出ていないのだ。このトラブルにより1秒のペナルティを科せられたものの、それでも室屋選手の見事なフライトは対戦相手を上回るタイムを記録。室屋選手の劇的な勝利に、会場は大いに沸いた。

ROUND OF 8

最大の強敵に、挑む。

1時間の機体調整を経て迎えた準決勝「ROUND OF 8」。室屋選手の対戦相手が現ランキングトップのマティアス・ドルダラーに決まると、会場は不安のざわめきに包まれた。誰もが息を飲んで見守る中、室屋選手がスタート。スモークは出ている。観衆からは「行け!室屋!」と熱い歓声が飛ぶ。そして、室屋選手がフィニッシュ。この日の自己ベストを叩き出す圧巻のフライトを決めてみせた。対戦相手は室屋選手のフライトがプレッシャーとなったのかゴール手前でミスをしてしまいリタイヤ。室屋選手の決勝進出が決まった瞬間、会場はまたしても万感の歓声に包まれた。

FINAL 4

勝負を分けた、0.1秒。

世界一を決める決勝の「FINAL 4」が火蓋を切った。会場のボルテージは最高潮に。2番手で飛行した室屋選手は、ファンの期待に応える完璧なフライトを見せ、大舞台で1分4秒922という最高のタイムをマーク。他の選手が1分5秒台のタイムでゴールする中、唯一の1分4秒台のタイムを叩き出した室屋選手が奇跡の初優勝を果たした。「25年目にして、やっと一番を獲れた。日々、お世話になった空に少しでも恩返しができれば。」世界の頂点を極めた男は、そう語りながらすでに次なる挑戦を見据えた。そして、FALKENはその挑戦を支えていく。これからも、ずっと。

  • ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool
  • 室屋 義秀(むろやよしひで)1973年生まれ。国内でエアショーパイロットをはじめ多岐に渡って活躍する中、2009年にレッドブル・エアレース・チャンピオンシップにアジア人として初参戦。スカイスポーツの普及・啓蒙活動のために地上と大空を結ぶ架け橋となるべく、活動を続けています。

Column FALKEN BOOTH

ファンを盛り上げた、FALKENブース。

エアレースの楽しみは勝負を楽しむだけではない。会場には多くのブースが並び、レース以外でも観客を盛り上げた。そんな中、FALKENが出展したイベントブースも大会の熱狂を後押し。ブース中央には室屋選手が操縦する機体の1/1サイズ模型が置かれ、室屋選手の等身大パネルと一緒に写真が撮れるフォトブースも。さらにアトラクションとして用意された逆バンジージャンプは、参加者を大いに楽しませた。また室屋選手への応援メッセージを書き込める巨大ボードには、熱い想いが余白なく書き込まれ、ファンの盛り上がりに一役買った。

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