FALKENブースの全体の色合いは、ブランドカラーであるFALKENブルーを基調にまとめています。
メインに据えたのは、FALKENがスポンサードするRed Bull AIR RACE Team FALKENの機体模型。
実物の機体の名称は「EDGE 540 V3」で、アメリカのZivko Aeronauticsが製作した操縦精度の高い単座機です。
Red Bull AIR RACEでは、日本人の室屋義秀選手をはじめ多くのパイロットが搭乗しています。
最高速度370km/h超、最大重力加速度10Gのなか、操縦技術や判断力、体力、精神力の限りを尽くして3次元でタイムを競う“空のF1”ことRed Bull AIR RACE。
この世界最速のモータースポーツにFALKENが関わるのには、確固たる理由があります。
FALKENはドイツ語で“鷹”の意味。
精悍な姿で、颯爽と、素早く、縦横無尽に飛ぶ――そんなイメージが、FALKENとRed Bull AIR RACEで共通しているのです。
また、走行および飛行シーンがPULSE(鼓動感)にあふれていること、そしてグローバル展開でアピールしていることも、両者の重なる部分なのです。
そして、2017年シーズンのRed Bull AIR RACEではTeam FALKENの室屋選手がアジア人初の快挙となる年間チャンピオンを獲得しました。
ブースでは、室屋選手仕様の機体模型とともに、2017年の室屋選手の戦績(全8戦中4勝)やレースでの映像を披露。
また、「アジア人初! Red Bull AIR RACE2017 ワールドチャンピオン獲得! 室屋義秀選手にメッセージを贈ろう!!」と謳ったボードを掲げ、来場者に祝福・応援メッセージを直接書き込んでいただきました。
ブースの左側面には大型のLEDモニターを設置し、エアレースやニュルブルクリンク24時間レース、FALKENがスポンサー契約を結ぶ欧州サッカーチームのプレイシーンなどを放映しました。
タイヤ関連については、2017年5月にドイツで開催された世界最大級のツーリングカーレースで、FALKENもオフィシャルスポンサーとして協賛する「第45回ADACチューリッヒ ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の映像を放映。
FALKENでは1999年からFALKEN Motorsportsチームを結成して同レースに参戦しています。
今年はSP9(FIA-GT3)クラスに、Porsche 911 GT3RとBMW M6 GT3の2台体制でエントリーしました。
レース自体は快晴の空の下スタートしたものの、日中と夜間の路面温度の急激な変化やレース終盤の突然の降雨など、コンディションが激しく変化。
そのなかでもFALKENタイヤは総合性能の高さを発揮し、結果としてBMW M6 GT3が総合8位で完走を果たしました(Porsche 911 GT3Rは接触によるアクシデントによりリタイア)。
ブースの前面には、タイヤの展示コーナーを設置しました。
披露したのは市販タイヤの「EUROWINTER HS449」と「AZENIS FK453 RUNFLAT」、参考出品の「AZENIS FK510」、ヤマハのコンセプトカーに装着するコンセプトタイヤの計4種類です。
各タイヤを見ていきましょう。
EUROWINTER HS449は、多様な路面を快適に走れる高性能オールシーズンタイヤです。 雪上・シャーベット・ウエット路面などでは専用設計の方向性パターンが、氷上・ドライ路面などでは細かい溝のキャニオンサイプが有効に働きます。 また、ドライとウエット両面での優れた操縦安定性能や高いトレッド剛性によるコーナリング時のしっかり感も確保しました。
AZENIS FK453 RUNFLATは、次世代新工法「NEO-T01」の超高精度テクノロジーを採用したプレミアム・ランフラットタイヤです。 従来のランフラットの課題であった乗り心地をグレードアップしながら、ワンランク上の操縦安定性能と高次元のウエット性能を実現しました。
AZENIS FK510は専用コンパウンドと先進的な非対称パターンデザインの採用により、高いハンドリング性能やブレーキ性能、高速操縦安定性能を誇るFALKENの欧州におけるフラッグシップタイヤです。 ドイツの自動車専門誌『Auto Bild』が2017年に実施したタイヤテストでは、52銘柄のハイパフォーマンスタイヤの中で総合2位を獲得しました。
コンセプトタイヤはヤマハ発動機が発表したコンセプトカーの「CROSS HUB CONCEPT」に装着する逸品です。 CROSS HUB CONCEPTは、ユニークなダイヤモンド型シートレイアウトにより4名乗車と2台のモーターサイクル搭載をコンパクトサイズで両立した“ヤマハの遊びをリードする”SUVのデザインスタディ。 このキャラクターにマッチするよう、コンセプトタイヤではサイドウォールやトレッドデザインに工夫を凝らし、大径ホイールの存在感や躍動感を表現しました。 サイズは235/75R17で仕立てています。
FALKENのコンセプトタイヤは、CROSS HUB CONCEPT用以外にも2種類が披露されました。
展示場所は、FALKENと同じく住友ゴム工業のブランドであるDUNLOPのコンセプトタイヤ・ディスプレイコーナーです。
1つはSUBARUが新しいスポーツ価値を提案するデザインコンセプトカーとして開発した「IMPREZA FUTURE SPORT CONCEPT」に装着するコンセプトタイヤで、サイズは225/40R18。 クルマのキャラクターに合わせて、スポーティーかつスタイリッシュ、さらに快適な走りを連想させるタイヤデザインに仕立てました。
2つめは三菱自動車が企画した新AI技術を組み込むクロスオーバーSUVタイプの新世代ハイパフォーマンスEV「e-EVOLUTION CONCEPT」に履くコンセプトタイヤで、サイズは285/45R21。 グリップやコーナリング性能など、高い走破性をイメージさせるSUVコンセプトタイヤに作り上げました。
“ON THE PULSE”のキャッチフレーズのもと、内なる鼓動の響くままにタイヤを開発し、世界市場へ製品を届け、未来のモビリティ社会に貢献していく――。
そんな躍動的な姿勢を示したのが、東京モーターショー2017のFALKENブースでした。
ブランドの熱い息吹が感じられるFALKENのタイヤに、今後もぜひご注目ください。