タイヤをインチアップする時、注意しなければならないポイントがいくつかあります。誤ったインチアップは大きな事故につながったり、車検が通らなかったりと、リスクが伴うことも。インチアップの基本として、以下の3点は必ず守るようにしましょう。
ポイント1
荷重が下がらないようにするそれぞれのタイヤには「ロードインデックス(LI)」が表示されています。ロードインデックスとは、既定の条件下でそのタイヤに負荷できる最大負荷能力が示されたものです。インチアップをする時には、標準タイヤサイズのロードインデックスを下回らないタイヤを選ぶことが鉄則。負荷能力が下がるとタイヤがクルマを支えられなくなり、事故や故障につながります。
ポイント2
外径が変わらないようにするタイヤの外径が大きく変わるようなインチアップはタイヤが車体へ接触する場合があります。また、タイヤの円周が変わってしまうため、スピードメーターに誤差が生じ、車検が通らなかったり、走行性能に影響したりすることがあります。
ポイント3
車体に干渉しないようにするインチアップでは幅の広いタイヤを装着することがありますが、タイヤの横幅は車体に合わせる必要があります。タイヤがフェンダーよりも外側へはみ出た状態で装着したり、車体やブレーキと接触したりすることは法律上認められず、車検も通りません。整備不良車(不正改造車)として取り締まりの対象となりますので、車体との接触、及びフェンダーからのはみ出しのないよう注意しましょう。